長内教授のアメリカ便り #2「大型テレビの年末年始商戦」
WBS修了生・現役生のみなさま、こんにちは。長内です。
ボストンは夜の気温が零下になる日も増えてきて、12月中頃からは本格的な雪のシーズンがはじまります。
なんちゃって、この原稿は出張先のシアトルで書いていて、このまま国内での共同研究のために一時帰国するのですが……。
日本はそろそろクリスマスムード一色でしょうか。
なにやらブラックフライデーを日本でも流行らせようという陰謀(Ⓒ山本先生)が張り巡らされたとか。ブラックフライデーは感謝祭と土日の中日に家族で買い物いっちゃおうぜ! そしたらお店も黒字になるさ、ベイビー! というイベントですので、感謝祭を祝わないのにブラックフライデーというのには違和感があります。
アメリカでは、感謝祭・クリスマス・正月とお祝い事イベントが続きます。写真はスーパーのクリスマスの飾りですが、最近はメリークリスマスと書いてあるのは珍しくなってきました。宗教のダイバーシティに配慮して Happy Holidays の方がよく見かけることが多いです。名称はともかく小売りにとっては年末商戦が続くわけです。
今回のアメリカ便りは、アメリカ人大好き大型テレビの年末年始商戦のお話をしましょう。
日本ではテレビが売れる時期は年に2回あります。年末と3月です。年末は「紅白に配達間に合います」が売り文句でした。今年は SMAP も出ないし、和田アキ子はがっかりしているし、そもそも紅白見るの? という感じですが、まあボーナス商戦でもあるので大型テレビが売れます。3月は進学就職シーズンなので比較的小型テレビが売れるのです。
ではアメリカは? といえば、もう一枚スーパーのテレビ売り場の写真を載せますが、32・42インチは小型だぜボーイ! というアメリカですので、50~80インチのテレビが売れるのが感謝祭からクリスマスにかけての時期です。しかしアメリカはもうひと勝負、1月の上旬にも大型テレビが売れる時期があります。
スーパーボウルです。日本でいえば日本シリーズ見たさにテレビを買うという感じでしょうか。1月のスーパーボウルを大画面シアターで見たいというのがアメリカ人のささやかな夢でもあるので、1月も引き続き大型テレビが売れるのです。
あと、もうひとつ、4年に一度大型テレビが売れるのが大統領選挙です。とにかくなんでもお祭りにするので、開票番組をみんなで見るために大型テレビを買うという冗談みたいな需要があるのです。ただ、今年は史上最低の選挙戦といわれていますからどこまで売れたのかは謎ですが。
ちなみに、ハーバードスクエアには Bartley’s Gourmet Burgers という店主が思いつきで変な名前を付けるハンバーガーレストランがあるのですが、人気メニューのひとつに Next President “Oh My God!” というのがありました。ちなみに選挙戦最中からあるメニューでしたので、どっちが大統領になっても OMG だってことなんでしょうね。
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