WBSわくわくインタビュー Robyさん

Robyさん

2013年 全日制MBA 法木ゼミ修了

※写真右がRobyさん


 こんにちは、WBS稲門会の芦澤です。前回からだいぶん間が開いてしまいましたが、今回は全日制MBAを修了したRobyさんにお話を伺ってみましたので、その様子をお届けいたします!


WBSに入ったいきさつ

(日本人のような)しっかりとしたビジネスマンになりたいと思った

――RobyはなんでWBSを受けようと思ったの?

 中国で5年くらい、国営の大手商社でマネージャとして働いていた。

 正直言うとその時国営は周りに馬鹿が多かった。親が党の幹部とか、能力はないが人脈がある人ばかりだった。

 仕事しながら、みんなよく午前中にNBAを見て、ゲームしたり、11時半くらいに車で外に食べに行って2時間くらいして帰ってきて、株をしたり。

 その時27歳くらいで、人脈と資源がないと出世できないし、このままだと馬鹿になると思った。

 商社は福利厚生がよくて、ガソリン代、ユニフォーム代、ジム代、交通費なども支給され、年一回の海外旅行もあった。本部長たち以上は北欧に行って、マネージャはヨーロッパ、チームリーダーは東南アジアに行く。平社員は中国国内。

 でも苦労してもいいので外資系に行きたいと思った。そのまま人生が終わるのではなく、チャレンジが欲しかった。

 当時ソニーや日立がお客さんで、日本人はしっかりしていてマナーがよいと感動した。そのようなしっかりとしたビジネスマンになりたいと思った。

 親戚に留学を進められて、日本でMBAを取りたいと思った。早稲田が中国では有名だったので目指した。

 経営の知識と、人脈と、ビジネスのヒントを得ることを目標にした。

 日本でまず日本語教室に1年半通って、日本語検定一級を取ってから、早稲田を受験した。


――WBSには英語のコースもあるけど

 英語で勉強したければヨーロッパやアメリカに行く。日本に行くのに英語で学ぶ必要はない。

 日本で独立したい、日本人の人脈を作りたいという思いがあった。


――(今は流暢だけど)最初は日本語は全然知らなかったんだ

 だから一年半勉強しました。

 WBSの授業では最初は内容がわからなかったけどクラスメートがメモを見せてくれたりして手伝ってくれました。

 留学生もビジネススクールを出たらいい仕事を見つけられるわけじゃない。日本語の能力がないと入社しにくい。

 日本語と、あと日本文化を理解することが大事。会社の文化や生活の文化。


――WBSの面接も日本語だった

 一番大事なのは情熱。教授に情熱を伝えたらいい。

 夢や目標があって、叶えるためにこのルートが必要だと。だから入りたいのだと。

 そこを意識しないと入学後苦労ができない。WBSに入ることを目的にしてはいけない。

 独立したい。貿易会社を作りたい。日本に人脈がないからMBAが必要。

 MBAを出たら簡単にコンサルになれる、みたいな考えは間違っている。特に日本に実務経験がない外国人は難しい。


――全日(昼間のコース)の日本語コースも留学生が他にいたの?

 その時(2011年)15%くらい。台湾人2人、韓国人1人、ルーマニア人1人、アメリカ人1人。


――ゼミではどういう勉強したの?

 ゼミは面白いことに英語のゼミに入りました。

 全日の授業で日本語で勉強して、夜のゼミでは英語の勉強をした。

 両方とったほうがいいと思う。

 日本語の授業は、まわりに銀行などから派遣されてきた将来の幹部候補がいて、メールをどう書くか、仕事の話をどうするか、観察して学んだ。社長や部長からは、社員のマネジメントや取引先との関係について学んだ。

 学校の友達は利害関係のない本当の友人。これは若い人にはわからない。


WBSへのリクエスト

留学生はみな日本で仕事がしたい。一番大事なのはインターン。

――WBSがもっとこうだったらいいのに、というのはある?

 WBS稲門会などをもっとサポートしてほしい。

 毎年学校が支援金を出して総会をしたりするといいのでは(総会の全部の費用ではなく)、俺たちが誘うのとは意味合いが違う。

 あと外国にいるWBS留学生向けの支部を作って、学校が認めたものですよという形ですすめていくとか。

 勝手に個人が裏に目的をもつような形で人を集めようとしても参加しにくい。

 中国、台湾、香港、韓国、タイ、ベトナムなどに。


――早稲田大学のOBの集まりはあるんだけどね、上海稲門会とか。

 もう一つ、インターンのチャンスをどんどん作ってほしい。

 外国人ウェルカムで、日本の文化やマナーを勉強できる場として。

 WBSを修了した会社の社長、幹部なんかがチャンスを与えて。後輩にチャンスを作るのが大事。

 学校もチャンスを作ってほしい。

 会社も無料で優秀な人を採用できる。


――中国にいる人がWBSに入りたいと思ったときはどうやって情報あつめるの?

 大体みんな学校の名前で選んだりする、あとWebサイト。


――中国語の情報がもっとあったほうがいいとか

 そう、欲しい。前からWeiboやるという議論をしていた


――そんな前からWeiboやる話があったんだ

 純粋にやりたかったのに、なんでやるの、目的があるんじゃないの、そういうことをいう中国人が結構いる。

 みんな焼きもちを焼く。


――じゃあ今年(注:2017年)できてよかったね

 オフィシャルアカウントにするのに電話して、認証(公式アカウントであるマークを表示させること)には1,000ドル必要なんだけど、学校で非営利団体だということで無料にするよう交渉した。書類出して。


――Weibo、そういうビジネスなんだ。せっかくだからもっと投稿しようよ

 一所懸命外国人にWBSを紹介した。幹事会にも誘いました。

 誰かがやらないと留学生はなかなか日本にコネクションをつくれない。

 外国人はインターンの機会が欲しい。


――授業は忙しくないの?

 1年目に80%〜90%取れるから、2年目なら大丈夫。

 留学生は仕事がないから余裕がある。

 留学生はみな日本で仕事がしたい。一番大事なのはインターン。

 機会が作れれば魅力的ですよ。